公開日:2026.11.04

更新:2026.11.04

生ビールとは?定義や味わい、海外との認識の違いなどを分かりやすく解説

生ビールとは?定義や味わい、海外との認識の違いなどを分かりやすく解説 生ビールとは?定義や味わい、海外との認識の違いなどを分かりやすく解説

居酒屋やスーパーでよく目にする「生ビール」という言葉ですが、その「生」はどういう意味なのでしょうか。

本記事では、「生ビールとは何か」という基本的な定義を始め、製造工程の違いや味わいの特徴までをわかりやすく解説します。

普段の一杯をさらにおいしく楽しむために、生ビールについての知識を深めたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

目次

「生ビール」とは?基本的な定義

「生ビール」とは?基本的な定義 「生ビール」とは?基本的な定義

「生ビール」とは、発酵や熟成の工程を経た後に、熱処理(パストリゼーション)を行っていないビールのことを指します。

日本では「ビールの表示に関する公正競争規約」によって、熱処理をしていないものだけが「生ビール」あるいは「ドラフトビール」と表示できると定められています。

そのため、居酒屋で飲むビールだけでなく、缶や瓶に入った商品でも、熱処理をしていなければ「生ビール」として販売されています。熱処理の有無という製造工程の違いが、香りや味わいに違いをもたらすのです。

日本と海外での認識の違い

日本では「生ビール」は熱処理をしていないビールを指すのが一般的です。

しかし海外では「ドラフトビール」は主に樽から注がれるビールを意味することが多くあります。

例えば、アメリカでは熱処理をしたビールであっても、樽から注がれるものであれば「ドラフトビール」と呼ばれることが少なくありません。ドイツでも「ドラフト」という言葉は「樽出し」を意味しており、瓶や缶に詰められたビールはドラフトビールとは見なされません。

このように「ドラフトビール」という言葉は、国や地域によって指す内容が異なる点が特徴です。日本でいう「生ビール」は製造工程に基づいた定義ですが、海外では提供形態を基準とする場合が多いという違いがあります。

熱処理(パストリゼーション)の目的

ビールの熱処理は、一般的に60℃前後の温度で行われます。この工程には、酵母や雑菌の働きを止めて品質を安定させるという目的があります。

かつては保存性を確保するために熱処理が欠かせませんでしたが、現在ではろ過技術や酸化防止技術の進歩により、熱を加えずとも品質を保てるようになりました。そのため、多くの大手ビールメーカーでは熱処理を行わない「生ビール」を安定的に製造できるようになっています。

さらに、日本の大手ビールメーカーは製造から流通までの品質管理を徹底することで、非熱処理の生ビールでも長期間の保存を実現しています。たとえばアサヒスーパードライでは、約9ヶ月間の保存が可能です。

なお、一般的にはろ過によって酵母を除去しますが、あえて酵母を残した「無濾過の生ビール」も存在します。酵母が残ることで、よりコクや風味を楽しめるスタイルとして一部の愛好家に親しまれています。

「生ビール」と「熱処理ビール」味わいの違いは?

「生ビール」と「熱処理ビール」には製造工程の違いがありますが、最も気になるのはその味わいの違いではないでしょうか。

熱処理の有無によって、香りや口当たりにどのような違いが出るのか、「生ビール」と「熱処理ビール」それぞれの特徴を詳しく紹介します。

生ビールは軽快な口当たり

前述の通り、生ビールとは発酵や熟成を終えた後に熱処理を行っていないビールを指します。熱を加えないことで麦芽やホップの香りがより鮮やかに残り、軽快な口当たりが楽しめるのが大きな特徴です。

缶や瓶、樽に詰められたものであっても、熱処理を行っていなければ「生ビール」として扱われます。さらに、無濾過タイプの場合は酵母が残っているため、時間の経過とともに風味が変化し、独特のコクを楽しめます。

爽快感を求める消費者にとって、生ビールは特に好まれる選択肢となっています。

熱処理ビールは熟成感やコクのある味わい

熱処理(パストリゼーション)を施したビールは、保存性が高く安定した品質を保てることが大きな特徴です。熱を加えることで酵母や雑菌の働きが止まり、比較的長期の保存や流通にも適したスタイルになります。

味わいの面では、熟成感やコクが際立ち、落ち着いた重厚な風味が楽しめます。ただし、加熱処理によって特有の成分が生成されるため、麦芽やホップ本来の香りがやや損なわれる可能性もあります。

そのため、じっくり味わいたい場合や保存性を重視する消費者には好まれますが、香りの華やかさを重視する場合は、非熱処理の生ビールを選ぶこともあります。

生ビールはどのようにつくられる?

生ビールはどのようにつくられる? 生ビールはどのようにつくられる?

製造方法を知ることで、生ビールの魅力がより明確になるでしょう。

生ビールは、一般的なビールと同様に麦芽・ホップ・水・酵母を原料としてつくられますが、最大の違いは「熱処理を行わない」点にあります。

以下では、生ビールの主な原料と製造工程に分けて解説していきます。

生ビールの主な原料

生ビールは、一般的なビールと同じように主に以下の原料からつくられます。

  • 麦芽
  • ホップ
  • 水
  • 酵母
  • 副原料(米・コーン・スターチなど)※使用する場合のみ

それぞれの原料が、ビールの味わいや香りに大きな影響を与えています。

まず麦芽は、ビールに必要な糖分と香味のもととなる重要な素材です。

ホップは、独特の苦味と爽やかな香りを加え、ビール全体のバランスを整えます。

また、水はビールの味わいを左右する非常に重要な要素です。水の質や成分によって、口当たりやまろやかさが大きく変わります。

酵母は、発酵を進めてアルコールと炭酸ガスを生成することで、ビールに独特の風味と泡立ちをもたらします。

使用する原料や配合比率はメーカーによって異なり、副原料(米・コーン・スターチなど)を加える場合もあります。副原料は、味をすっきりと仕上げるために用いられることがあります。

このように、生ビールに使用する原料自体は一般のビールと変わりません。生ビールの原料の品質や組み合わせは、フレッシュさや軽快さといった香味や口当たりに直結します。良い素材を使うことが、ビールのおいしさを決める第一歩です。

生ビールの製造工程

生ビールは、一般的に次のような手順でつくられています。

  1. 製麦(浸麦・発芽・焙燥)
  2. ミリング(麦芽の粉砕)
  3. 仕込み(糖化 → ろ過 → 煮沸)
  4. 発酵(酵母添加 → アルコールと炭酸ガス生成)
  5. 貯酒・熟成
  6. ろ過
  7. 充填(缶・瓶・樽詰め)

これらの工程は通常のビールづくりとほぼ同じですが、生ビールでは「熱処理による殺菌」を行わず、ろ過によって酵母を取り除く点が大きな特徴です。

この非加熱製法によって、加熱では失われやすい香りや口当たりがそのまま残り、ビール本来の味わいを楽しめます。

そのため、生ビールは品質を保つために低温での管理や流通が欠かせないのです。

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よくある質問

生ビールについてのよくある質問に回答します。

「生ビール」と「瓶ビール・缶ビール」の違いは?

生ビールとは、熱処理を行わず、ろ過によって酵母や雑菌を取り除いたビールを指します。一般的にはろ過で酵母を除きますが、無濾過の生ビールも存在し、酵母由来の味わいの変化を楽しめることもあります。

瓶や缶に入ったビールであっても、熱処理を行っていなければ「生ビール」として分類されます。ただし、保存性や風味は熱処理の有無によって大きく異なるため、購入時や保管方法には注意が必要です。

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缶や瓶で購入する場合も、開封後すぐに飲むことで香りを最大限に楽しめます。少しの工夫で、家庭でも本格的な生ビールの味わいをしっかりと堪能できます。

THE DRAFTERS JOURNAL 編集部 THE DRAFTERS JOURNAL 編集部

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編集部

自宅で最高の一杯を愉しむためのアイデアを発信する「THE DRAFTERS」公式編集部です。ビールの奥深い世界や、おうち飲みがもっとワクワクするようなコラムを、ビール好きの視点から分かりやすくお届けします。