公開日:2026.11.04

更新:2026.11.04

発泡酒とビールの違いは?原材料や酒税についても詳しく解説

発泡酒とビールの違いは?原材料や酒税についても詳しく解説 発泡酒とビールの違いは?原材料や酒税についても詳しく解説

お酒の種類はさまざまあります。普段からお酒に親しんでいる方の中には、「平日は発泡酒」「休日はちょっと贅沢にビール」と、シーンごとに飲み分けている方もいるでしょう。

とはいえ、「発泡酒」と「ビール」の違いを明確に理解している方は、意外と少ないかもしれません。

本記事では、発泡酒とビールの違いについて解説していきます。

それぞれの特長を知ることで、シーンや気分に合わせた自分にぴったりのお酒選びができるようになるでしょう。

目次

ビールと発泡酒の違い

ビールと発泡酒は酒税法において、それぞれ以下のように定義されています。

  • ビール
次のいずれかに該当し、かつ発泡性を有するアルコール分20度未満のもの
  1. 麦芽、ホップ、水を原料として発酵させたもの
  2. 麦芽、ホップ、水および麦その他の政令で定める物品①※1および②※2を原料として発酵させたもの
  3. 1または2の酒類にホップまたは政令で定める物品②※2を加えて発酵させたもの

なお、上の条件を満たしたうえで、原料中麦芽の重量がホップおよび水以外の原料の総重量の50%以上のものであり、かつ、政令で定める物品②※2の総重量が麦芽の重量の5%を超えないものに限られます。

※1麦、米、とうもろこし、こうりゃん、ばれいしょ、でん粉、糖類または財務省令で定める苦味料もしくは着色料
※2果実またはコリアンダーその他の財務省令で定める香味料

  • 発泡酒

以下に掲げるもので、発泡性を有するアルコール分20度未満のもの

  1. 麦芽または麦を原料の一部としたもの
  2. 1以外の酒類で、ホップを原料の一部としたもの
  3. 1または2以外の酒類で、香味、色沢その他の性状がビールに類似するものとして政令で定める一定のもの

酒税法上の定義だけでは、ビールと発泡酒の違いを明確に理解するのは難しいかもしれません。

ビールと発泡酒の違いを分ける決め手は、「麦芽使用比率」と「使用する副原料および使用比率」です。これらのポイントを理解しておくことで、違いが明確に把握できるようになります。

ビールと発泡酒の違いを生むポイントについて、以下で詳しく解説します。

麦芽使用比率

ビールは、重量における麦芽の割合(麦芽使用比率)が50%以上である必要があります。

ビールと同じような工程を経て製造された商品でも、麦芽使用比率が50%未満だと「発泡酒」の分類となります。

なお、酒税法は2018年4月1日に改正されました。それ以前のビールの定義は「麦芽使用比率67%以上のもの」であり、現在よりも厳格な基準でした。

ビールと発泡酒の区別がわかりやすいように、様々なケースにおいてどちらに分類されるかを、以下の表にまとめました。

原材料内訳(水・ホップ・酵母を除く) 麦芽使用比率 分類
麦芽100% 100% ビール
麦芽:副原料=8:2 80% ビール
麦芽:副原料=5:5 50% ビール
麦芽:副原料=4:6 40% 発泡酒
麦芽:副原料=3:7 30% 発泡酒

使用する副原料および使用比率

日本ではビールの製造に使用できる副原料が定められており、それ以外の副原料を使用したものはすべて発泡酒に分類されます。

また、認められている副原料であっても、その使用比率が麦芽重量の5%を超える場合は、ビールではなく発泡酒として扱われます。

例えば、お米はビールの副原料として認められているため、一定量までであればお米を用いた商品も「ビール」として分類されます。ただし、その量が基準を超えると「発泡酒」に分類されます。

酒税

2026年10月に酒税が一本化

酒税とは酒類を製造場から出荷する際などに課される国税であり、段階的に改正されてきました。ビールと発泡酒との税額差は徐々に縮小し、2026年10月にはビール類(ビール、発泡酒)の税率が一本化されました。

ビール 発泡酒
2020年9月まで 77円 46.99円〜77円
2020年10月~ 70円 46.99円〜70円
2023年10月~ 63.35円 46.99円〜63.35円
2026年10月~ 54.25円 54.25円

ビールと発泡酒それぞれの魅力

ビールと発泡酒それぞれの魅力 ビールと発泡酒それぞれの魅力

ビールと発泡酒は異なる特長を持つお酒で、それぞれに異なる魅力があります。両者の違いを理解し、飲み分けることでお酒をより楽しめるでしょう。以下では、それぞれの魅力を紹介します。

ビールの魅力は原料由来の豊かな味わい

ビールは麦芽比率が50%以上であることが条件のため、麦芽由来の豊かな味わいを楽しめます。また、発泡酒よりも長い歴史があり、麦芽の種類やホップのバランスが工夫され、味の改良が続けられています。

ストレートに麦芽の旨味を楽しめるアルコール飲料を求めるとき、ビールは有力な選択肢の1つといえるでしょう。

発泡酒の魅力はバリエーションの豊富さと軽やかな飲み口

発泡酒ではビールでは認められていない副原料が使用できるため、味わいに多彩なバリエーションを持たせることができます。また、麦芽比率が比較的低いため、軽やかでスッキリした飲み口になりやすいのも特長です。

そのため、料理と合わせて飲むお酒として、発泡酒はとても適しています。

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発泡酒とビールはそれぞれ異なる特長を持ち、どちらを好むかは人それぞれです。ただし、自分の好みに合ったものを、よりおいしく楽しみたいと思うのは自然なことでしょう。

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よくある質問

これまでビールと発泡酒の特長や違いについて説明してきました。

以下では、ビールと発泡酒に関するよくある質問とその回答をQ&A形式でまとめました。ぜひ参考にしてください。

ビールと発泡酒の違いは?

ビールと発泡酒は、製法において「麦芽使用比率」や「使用する副原料および使用比率」の点で異なります。麦芽使用比率が50%以上ならビールで、50%未満なら発泡酒です。

使用する副原料に関しても、ビールでは使用が認められるものが厳密に定められています。

ビールと発泡酒はどちらのほうがおいしい?

どちらがおいしいかは、好みによって変わるため一概には言えません。ただ、ビールは発泡酒よりも麦芽の割合が多いので、麦芽由来の芳醇な旨味を感じやすいです。

また、発泡酒は副原料由来の様々なフレーバーを表現しやすいので、風味のバリエーションが豊富です。両方を飲み比べてみて自分に合ったほうを選んだり、TPOに応じて飲み分けたりするとよいでしょう。

THE DRAFTERS JOURNAL 編集部 THE DRAFTERS JOURNAL 編集部

THE DRAFTERS JOURNAL
編集部

自宅で最高の一杯を愉しむためのアイデアを発信する「THE DRAFTERS」公式編集部です。ビールの奥深い世界や、おうち飲みがもっとワクワクするようなコラムを、ビール好きの視点から分かりやすくお届けします。