公開日:2026.11.04

更新:2026.11.04

「エール」と「ラガー」の違いは?発酵方法や味わい・風味で比較して解説

「エール」と「ラガー」の違いは?発酵方法や味わい・風味で比較して解説 「エール」と「ラガー」の違いは?発酵方法や味わい・風味で比較して解説

私たちが飲むビールは、大きく「エール」と「ラガー」に分類されます。

エールとラガー、それぞれどのような特長を持ち、両者にどのような違いがあるのかを把握しておくことで、より自分に合ったビールを見つけやすくなるでしょう。

本記事では、エールとラガーの違いについて解説します。

それぞれのビールがおすすめの方やシーンなども紹介するので、ビール選びの参考にしてください。

目次

「エール」と「ラガー」の違い

エールとラガーの違いは端的にいうと「発酵方法」にあり、ビールの発酵方法は大きく次の3つに分類できます。

  • 上面発酵
  • 下面発酵
  • 自然発酵

それぞれの発酵方法について、詳しく解説しましょう。

「エール」は上面発酵のビール

エールビールは、「エール酵母」と呼ばれる酵母を用いてつくられます。

エール酵母は20℃前後で活発に活動し、発酵過程で上部に浮かんでくるのが特長です。そのため、エール酵母を利用した発酵方法は「上面発酵」と呼ばれます。

発酵期間は比較的短めで、目安は数日~2週間程度です(条件や醸造所により差があります)。

日本の大手ビールメーカーが主に製造しているのは後述する「ラガー」のビールですが、エールの方がラガーよりも歴史が古いビールです。

エールビールの代表的なスタイルは、主に以下が挙げられます。

  • ペールエール
  • IPA(インディア・ペールエール)
  • スタウト
  • ポーター
  • ヴァイツェン など

「ラガー」は下面発酵のビール

ラガービールは、「ラガー酵母」と呼ばれる酵母を用いてつくられます。

ラガー酵母は0~15℃程度の低温で活発に活動する酵母で、発酵過程で下に沈んでいくのが特長です。そのため、ラガー酵母を利用した発酵方法は「下面発酵」と呼ばれます。

低温発酵後に「ラガーリング」と呼ばれる熟成の工程を経るため、製造に数週間~数ヶ月かかることが多いです。

エールよりも新しく歴史が浅いものの、日本の大手ビールメーカーが中心的に製造しているビールがラガーに該当することから、日本で最も飲まれているのはラガービールです。

ラガービールの代表的なスタイルは、主に以下が挙げられます。

  • ピルスナー
  • デュンケル
  • メルツェン
  • ヘレス
  • ボック など

自然発酵のビールの代表例はランビック

上面発酵のビールや下面発酵のビールは、意図的に培養した酵母を用いてつくられます。

それに対して、空気中に自然に存在する酵母を使用して発酵させる方法を「自然発酵」といいます。

自然発酵のビールはエールやラガーと比べて種類が少ないですが、独特の酸味が特長的な「ランビック」が自然発酵のビールの代表例です。

エールとラガーの味わいや風味の違い

エールとラガーの味わいや風味の違い エールとラガーの味わいや風味の違い

エールとラガーでは発酵方法が異なるため、味わいや風味にも明確な違いが生じます。エールとラガーの味わいや風味の違いを、以下で詳しく紹介します。

エールの味わいや風味の特長

エールは豊かな香りが特長のビールです。麦芽やホップの華やかでフルーティーな香りを中心に、ビールのスタイルや副原料ごとに異なる様々な香りを楽しめるものが多いです。

発酵プロセスによって香りのバランスや甘味と苦味のバランスを調整できるため、原料が同じでもブルワリーによって大きく味わいが異なります。

料理と合わせておいしいことはもちろんですが、ビール自体の主張が強いものも多いため、それ自体を楽しむために飲むビールとしても適しています。

アルコール度数はスタイルによって低いものから高いものまで幅があるため、一概には言えません。

ラガーの味わいや風味の特長

ラガーの特長は、さわやかですっきりとしたノドごしとクリアなキレです。

低温発酵の結果、余分な副産物が抑えられるため、クリーンな風味になりやすいこともラガービールの特長といえます。

麦芽やホップの主張はスタイルにより控えめ~シャープまで幅があり、例えば、ピルスナーはホップ感が強く出やすいです。

エールビールよりも香りの主張は抑えめなことから、料理と合わせて飲むビールとしてもぴったりです。

暑い夏にグビグビ飲みたい時や、乾杯で最初の一杯として飲むにはラガーがおすすめです。

エールとラガーはどちらがおすすめ?

エールとラガーは風味が大きく異なるため、同じビールでありながら別の飲み物といっても過言ではありません。そのため、人によってエールとラガーのどちらが好みかは大きく分かれるでしょう。

エールとラガーがおすすめの人の特長を、それぞれ以下で紹介します。

エールがおすすめな人

エールがおすすめなのは、ビールの香りを楽しみたい人です。エールは製造工程に由来する華やかな香りが大きな特長です。

そのため、食中酒としてお酒を楽しむというよりも、お酒自体をしっかりと味わいたい人にはエールのほうが向いていることが多いでしょう。

また、ビールスタイルによる味の違いを楽しみたい人にもエールがおすすめです。エールは使用する副原料や発酵プロセスによって、風味が大きく変わります。同じ「エール」というジャンルの中でも多様性があるため、色々なビールの世界を楽しみたい方はエールの世界に飛び込んでみましょう。

ラガーがおすすめな人

ラガーがおすすめなのは、料理と一緒にお酒を楽しみたい人です。ラガーの特長は、すっきりしたさわやかなノドごしとクリアなキレです。ビール自体に主張がそこまであるわけではないため、食中酒として飲むのに適しているものが多いといえます。

また、乾杯の一杯目や暑い夏に飲むのもおすすめのビールです。さわやかなノドごしはこれから食べる料理に対する期待感を高めてくれることにもつながりますし、クリアなキレはアルコールですっきりしたい夏にもピッタリといえるでしょう。

ご自宅で本格的な生ビールを楽しむなら「THE DRAFTERS」

ご自宅で本格的な生ビールを楽しむなら「THE DRAFTERS」 ご自宅で本格的な生ビールを楽しむなら「THE DRAFTERS」

エールとラガーは製造に用いられる酵母および発酵方法が異なることによって、それぞれ風味が大きく異なります。また、エールとラガーの中にもビールスタイルによる分類があり、スタイルごとにテイストは様々です。

自分に合ったおいしいビールを探したい方は、ビールの専門店などに足を運んで、様々なビールを飲み比べてみるといいでしょう。

ご自宅で本格的なビールを楽しみたいなら、THE DRAFTERSをお試しください。

THE DRAFTERSは、アサヒが提供する家庭用ビールサーバー付きサブスクリプションサービスです。

「THE DRAFTERS」では、最適温度(※氷点下設定あり)ときめ細やかな泡で、樽生ビールのような贅沢な一杯をご自宅で楽しむことができます。

詳しくは、THE DRAFTERS公式サイトからご確認ください。

よくある質問

エールとラガーの違いに関するよくある質問にQ&A形式で回答していきます。ぜひ参考にしてください。

エールとラガーの違いは?

エールとラガーの違いは発酵方法にあり、エールは「上面発酵」、ラガーは「下面発酵」です。

エールの製造に用いる「エール酵母」は発酵過程で液面上部に浮かび、ラガーの製造に用いる「ラガー酵母」は発酵過程で液面下部に沈んでいきます。

そのため、エール酵母を用いた発酵方法を「上面発酵」、ラガー酵母を用いた発酵方法を「下面発酵」と呼びます。

エールとラガーはどちらのほうがおいしい?

エールとラガーは特長が大きく異なるため、どちらのほうがおいしいかは一概にはいえません。自分の好みやシチュエーションに応じて飲み分けるのがおすすめです。

大まかな方向性としては、芳醇な香りを楽しみたい方にはエールがおすすめで、ノドごしを重視したい方にはラガーが向いているでしょう。

THE DRAFTERS JOURNAL 編集部 THE DRAFTERS JOURNAL 編集部

THE DRAFTERS JOURNAL
編集部

自宅で最高の一杯を愉しむためのアイデアを発信する「THE DRAFTERS」公式編集部です。ビールの奥深い世界や、おうち飲みがもっとワクワクするようなコラムを、ビール好きの視点から分かりやすくお届けします。